毎月20日21日22日は「どら焼」の日です。
8月 「京都の時の流れ」
私は他府県から京都へ嫁ぎましたので、おろおろすることが、本当にたくさんあります。そのひとつが、「時の流れ」です。うちには、中崎という職人がいます。笹屋伊織の半世紀の歴史を知っている信頼できる職人です。私は、お菓子のことは何でも中崎に教えてもらいます。代表銘菓のどら焼は、現在毎月3日間の限定販売ですが、昔は弘法大師のご命日である21日の一日だけだったのです。先代から百貨店に出店するようになりましたが、定休日が21日に当たってしまうと、その月はどら焼が販売できないということで、百貨店からの依頼を受け、前後1日ずつ、販売日を3日間に伸ばしました。さて、正確に何年前から3日間になったのかと、中崎に尋ねたことがございます。「つい、最近でっせ。(最近です)」この、最近…皆様の感覚では何年くらいでしょうか?なんと、中崎の感覚では、17年も前のことだったのです。
京都のお客様にも同じことを感じます。「ここにあったカステラは?」と、ショーケースを指さされます。
うちがカステラを作っておりましたのはもう25年も前のこと。
IT革命によって時が短縮され、慌しく変化してゆく現代。そんな中でも変わらないことが当たり前。京都は、時がゆっくりと流れているのでしょうか。
京都は300年でやっと老舗と認められます。
笹屋伊織は今年で創業287年。
もうじき真の老舗の仲間入りです。




