笹屋伊織のどら焼

毎月20日21日22日は「どら焼」の日です。

9月 「上菓子屋の形式」

京都は一口に「お菓子屋さん」といっても、上菓子屋・まんじゅう屋・餅屋に分類されます。
上菓子屋は、茶席用、進物用。おまん屋さんは、自宅用。お餅屋さんは、餅や赤飯。でも、近頃はその区分けも曖昧になってまいりました。私どもも、店頭ではご自宅用に菓子の単品売りをしております。今では当たり前のようなことを、先代(9代目)と主人とで、ずいぶん意見を戦わせたと言うのですから、老舗の中で「変える」と言うことは、簡単なことではありません。それまでは、進物の箱入りばかりが並べられ、今のように、ショーケースの上に単 品で並べるなど考えられなかったとか…
今でも、ご年配のお客様の中には、「こんな普段着で、かんにんえ(ごめんなさいね)。」と、ご来店時におっしゃられる方もおられます。そんな声も、だんだんに聞かれなくなることでしょう。

上菓子屋の形式も「よそゆき」だけでなく「普段使い」も取り入れるように、時代に合わせて変わっています。「昔は、バラでなんて買われへんでな。母親に食べたい言うたら、子供が食べられるもんとちゃう、言われて頭こづかれたもんや。その母親がな、ワシが戦争で出兵するときに、無事に戻って来るようにて、このだるまさんの最中、持たしてくれたんや。もったいのうて、なかなか食べられへんかった。おかげさんでこの通り、無事に戻って来れたんや。有難いなぁ〜。」と毎月、そのお母様のご命日に、だるまの最中を2つ買って行かれるお客さまの笑顔を見ると、菓子屋として大事なことは、喜んで頂ける事だと感じます。

平安左市お菓子
「だるま最中」

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