毎月20日21日22日は「どら焼」の日です。
3月 「心がけていること」
京都のお菓子屋さんの屋号は、漢字4字のものが多くて、他店と間違われて電話をかけてこられるお客様もいらっしゃいます。お菓子のことはお菓子屋が一番良く知っておりますので、私どもは、お客様が何を求めておられるのかをお伺いし、わかる範囲で教えて差し上げるように心掛けています。店を間違われたなら、その店の電話番号を。お探しのお菓子がうちに無い場合は、信頼の出来るお店をご紹介します。「うちと違います」 そうお応えしてしまえば、お客様はお困りになられるでしょうし、私達の勉強にもなりません。
どこのお菓子屋のお菓子であろうと、それは京都のお菓子です。私達の仕事は、お客様には安心して京菓子を求めて頂くことだと思っております。先日、偶然、弊店のことを書いて頂いたコラムを発見して驚きました。こんな風に感じてくださるお客様がいらっしゃる…私の知らないところで社員がしっかりお客様の立場に立ってくれている…とても嬉しく思いましたので、紹介させていただきます。

笹屋伊織 干菓子「醍醐味」
第8回 「京都の老舗のお干菓子屋さん」
こんにちは!京都のまほうや松本さんから、大変面白いお話をお伺いしたので、ご紹介させてください。京都の老舗のお店での、お干菓子購入をめぐるお話です…
大阪の親戚の方から、宗匠さんが来られる、気のはったお茶会のためにお干菓子を、たのまれたんです。やはり、お干菓子は京都の「あの」お店のでないと…という依頼だったんです。ところが、「あの」お店の名前が思い出せなくて…「○○伊織」さんというお店だったのですが、○○が思い出せません。なんとか探して、「笹屋」伊織さんだ!という事になり、電話でお茶会の出席者を連絡し、お店に行きました。
店員さんが、用意したお干菓子を持って出て来られたんですが…
店員さん>「宗匠が出席なさるお茶会なら、「亀屋」伊織さんのお干菓子では、ないですか?」
松本さん>「?????」
なんと、出席者の名前をみられて、自分のお店よりも「亀屋」伊織さんという違うお店のお干菓子の方がふさわしいのではないですか?と言われたんです!結局、笹屋伊織さんのお菓子は、お断りしたのですが、あんまり申し訳ありませんので、名物の「どら焼」をいただこうとしたんです。ところが、どら焼は、東寺の弘法さんの日のお菓子で、月に一度、弘法さんの時しか作ってないそうなんです。謝る一方で店を出ました。もう、申し訳ないやら、恥ずかしいやらm(.. )m
このあと、松本さんは、なんとか、亀屋伊織さんにたどり着き、 目的のお干菓子を購入されて、親戚の方も大変満足されたそうです。京都の老舗っていうと、敷居が高いというイメージがあって、とても入りづらいんですが…
なんか、イジメられそうで(^^;;
でも、このお話に登場する、笹屋伊織さん、亀屋伊織さんともに、本当にお客様の立場にたって、考えてはる様に感じました。お客さんに、媚を売る事だけが、『顧客サービス』ではない。売れるものは、売ってしまえ!という発想ではなく、お客様の立場にたって、より良い買い物をしていただく。それがたとえ、他のお店の物でであろうとも…まほうや松本さんは、最後にこう、締めくくられました。
『笹屋伊織さんの「どら焼」、絶対買いに行こうと、思います。』



