毎月20日21日22日は「どら焼」の日です。
お菓子を召し上がるとき、家族団欒や、友人との語らい。また、お祝いの席であったりと、そこには、楽しいひとときがあります。 美しい京菓子はきっと、お話に花を咲かせるでしょう。
お菓子には思い出があります。大切な人と召し上がった思い出。楽しかった京都旅行の思い出。同じお菓子を口にすれば懐かしく楽しい思い出が鮮明に蘇ることでしょう。
私どもは、ただお菓子を作るだけでなく そんな楽しい時間を作ってるのだと思うと幸せな仕事だと喜びを感じます。
店に立っておりますと馴染みのお客様から、ご遠方のお客様まで、お菓子のお好きな方、そして大切な方へ差し上げたい方がお見えになり、お菓子の思い出話や、なぜ笹屋伊織にお越し下さったのかというお話をしてくださいます。
私達はそんなお客様方からお菓子を愛する心や暖簾の重みを教えていただいています。 有職菓子司として新たなるものに挑戦しながら、先代たちの技と味を守り、お客様の思い出も一緒に大切にしてゆきたいと思います。
6月 「よひらの花」
京菓子は五感で楽しむと言われます。 目の前に出されたお菓子に、まずは視覚で色や形の美しさを楽しみます。次に、ほのかな甘い香りを臭覚で、触覚で口当たりを、味覚で味を楽しみます。では、残る聴覚。お菓子を聴いて楽しむとはどういうことでしょう?京菓子には古来から美しい菓銘がつけられています。その菓銘を聴くことで、お菓子からのメッセージを感じることが出来ます。
梅雨の時期になると、紫陽花のお菓子が店先にならびます。ふつうのお花は5枚以上の花びらをもっていますが、紫陽花の花びらは4枚で出来ていることから、別名「よひらの花」と呼ばれ、お菓子の名前に用いられます。響きが美しくて大好きな菓銘のひとつです。紫陽花のお菓子に、そのまま「あじさい」と名づけるよりもイメージが膨らみませんか?。
笹屋伊織のあじさいのお菓子は、錦玉製の上生菓子「よひらの花」とくずの棹菓子「ひとひらの」透明感が雨露にぬれた紫陽花を表現しています。
錦玉・・・琥珀ともいう。寒天を煮溶かして砂糖を加え、煮詰め冷やし固めたもの。





